チャルトンの徒然なるままに

はじめまして、Chalton Lisaです。 私は銀行員として働きながら、家族6人と一緒に生活しています。日常のことから、仕事での経験、家族旅行や生活の工夫まで、幅広くブログで発信しています。 このブログでは、私の実体験や知識をもとに、読者の方に役立つ情報や楽しめる体験を提供することを目的としています。 例えば、銀行員としての経験を活かしたお金の管理方法や住宅ローンの解説、大家族ならではの旅行や生活の工夫などです。

【銀行員警告】年収500万で4000万の住宅ローンは無謀?「家賃並みで買える」の嘘と適正予算

 

「今の家賃は9万円。更新料もかかるし、もったいないですよね」
「もし4,000万円借りても、月々の返済は10万円。今の家賃とほとんど変わりませんよ!」

住宅展示場や不動産屋さんで、こんな甘い言葉をささやかれたことはありませんか?

年収500万円。日本の平均的な所得層ですが、実は今、住宅ローンにおいて「最も無理をしてしまいがち」な危険地帯でもあります。

銀行員として断言します。
「家賃並みで買える」という言葉は、半分正解で、半分は大嘘です。

今日は、年収500万円のパパ(Sさん)の実例をもとに、銀行が決して教えてくれない「隠れコスト」の正体と、家族を守るための「本当の適正予算」について解説します。

チャルトンリサ
チャルトンリサ
現役銀行員 | BANKER × FAMILY

銀行員歴10年以上。個人の住宅ローン審査を数多く担当。「審査に通る額」と「生活できる額」のギャップに苦しむ家庭を減らすため、銀行の裏側から発信しています。

1. 「銀行が貸してくれる額」の落とし穴

今回のご相談者、Sさん(32歳)の状況を見てみましょう。

【Sさんのプロフィール】
  • 年収:500万円(手取り月収 約26万円)
  • 家族:妻(パート年収100万)、娘(3歳)
  • 現在:家賃9万円の賃貸
  • 検討中:4,000万円の新築戸建て(フルローン)
  • 銀行審査:「年収の8倍までOK」と言われ、4,000万円の事前審査通過済み。

Sさんは「銀行が4,000万貸してくれるんだから、俺にはそれだけの信用力があるし、返せるってことだよね?」と安心していました。

ここに大きな間違いがあります。
銀行の審査は「額面年収」で見ますが、あなたが生活するのは「手取り年収」だからです。

2. 実録:手取り26万vsローン10万の生活

では、Sさんが4,000万円の家を買った後の生活をシミュレーションしてみましょう。
(変動金利0.5%・35年返済・ボーナス払いなし)

【収入】
夫の手取り:260,000円

【支出】
住宅ローン:103,834円
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残り:156,166円

家族3人、残り15万円で生活できますか?

食費、光熱費、通信費、保険、ガソリン代…。さらに、娘さんはこれから幼稚園に入り、教育費がかかり始めます。
これまでは「家賃9万円」を引いても17万円残っていましたが、購入後はカツカツ、いや、完全に赤字です。

「え? でも家賃と1万円しか変わらない計算では?」

そう思った方。次の章が、不動産屋が教えてくれない「真実」です。

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3. 「家賃並み」には含まれない3つの爆弾

持ち家には、賃貸にはなかった「ランニングコスト」が必ず発生します。これが「家賃並み」の嘘の正体です。

① 固定資産税(月換算:約1.2万円)

新築戸建ての場合、年間10〜15万円ほどの請求書が毎年届きます。
賃貸のときは大家さんが払ってくれましたが、これからはあなたが払います。

② 修繕積立金(月換算:約1.5万円)

戸建てに管理費はありませんが、10年〜15年後の「外壁塗装」「給湯器交換」などで150万〜200万円が必要です。
毎月自分で積み立てないと、その時になって借金を重ねることになります。

③ 変動金利の上昇リスク

今のシミュレーションは「0.5%」という超低金利前提です。
もし金利が1%に上がったら、月々の支払いはさらに約1万円増えます。

【結論】
ローン10.4万 + 税金1.2万 + 修繕1.5万 = 実質住居費 13.1万円

今の家賃9万円より、毎月4万円以上も負担が増えるのです。
年収500万円の手取り額で、この「プラス4万円」を捻出するのは至難の業です。

4. 年収500万世帯の「生存戦略」

「じゃあ、一生賃貸でいろってこと?」
いいえ、違います。「身の丈に合った買い方」に変えればいいのです。

戦略A:適正予算は「2,800万円」まで

年収500万円の場合、無理なく返せる(手取りの25%以内)借入額は、約2,500万〜2,800万円です。
新築は諦め、「中古戸建て + リノベーション」や、少しエリアを広げて探してみてください。

戦略B:妻の「扶養」を外す覚悟

どうしても4,000万円の家が欲しいなら、Sさん一人の年収では足りません。
奥様が扶養を外れて年収200〜300万円稼ぎ、世帯年収を700〜800万円に上げる覚悟が必要です。
「家を買う」とは、それくらいのチーム戦なのです。

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※「借りられる額」ではなく「返せる額」を知ることが第一歩です。

まとめ:家は「箱」ではなく「生活」

立派な新築(箱)を手に入れても、その支払いのために家族旅行を我慢し、子供の習い事を諦める生活は幸せでしょうか?

銀行員としてお願いします。
「銀行が貸してくれる金額」で家を選ばないでください。

まずは、今の家賃に「+4万円」払っても生活できるか、数ヶ月試してみてください。
それができないなら、4,000万円の物件には手を出してはいけません。

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