
夫は優しくて、いい人です。でも、彼が洗った後のお皿には油汚れが残っていて、結局私が深夜に洗い直すことになる…。
「稼ぐのも私。家事の仕上げも私。もし私が倒れたら、ローンの支払いはどうなるの?」
今、妻が夫よりも高収入である「大黒柱妻(パワーワイフ)」の家庭が増えています。
世帯年収としては安定して見えますが、実は銀行員から見ると、「妻への負荷集中」によるメンタル破綻リスクが最も高いのがこのパターンです。
今日は、年収600万の妻・Mさんの事例をもとに、妻が倒れた瞬間「家没収」にならないためのリスクヘッジ術を解説します。

現役銀行員 | BANKER × FAMILY
銀行員として多くの共働き夫婦のローン審査を担当。ペアローンのリスク管理や、女性側が大黒柱となるケースのライフプランニングに強みを持つ。
1. 「優しい夫」が一番のリスク?
今回のご相談者、Mさん(34歳)の家庭環境は、現代の象徴とも言えます。
- 妻(本人):IT企業 PM(年収600万)。責任感が強く、残業も多い。
- 夫:営業職(年収300万)。性格は穏やかだが、給料は上がりにくい。
- 住宅ローン:5,500万円の中古マンション(ペアローン)。
- 悩み:夫の家事スキルが低く、結局妻がフォローしている。「私が稼がなきゃ」というプレッシャーで二人目の子供に踏み切れない。
世帯年収900万円。数字だけ見れば余裕がありそうです。
しかし、Mさんの家計は「時間を金で買う」支出(UberEats、時短家電、タクシー)で溢れており、貯金は思うように増えていません。
夫は協力的ですが、あくまで「手伝う」スタンス。Mさんの心には、常に「私が倒れたら、夫の年収300万ではローン(月15万)が払えない」という恐怖があります。
2. 銀行員が恐れる「2人目の壁」
銀行員の視点で最も危険なのは、Mさんが「2人目の子供」を妊娠したタイミングです。
もしMさんが産休・育休に入り、収入が減ったらどうなるでしょう?
夫の年収300万円(手取り月収約20万円)だけでは、住宅ローン15万円を払った残りの「5万円」で家族4人が生活しなければなりません。
物理的に不可能です。
つまり、Mさんは「産後すぐに復帰して、バリバリ稼ぎ続けなければならない」という運命を背負わされています。
このプレッシャーが、Mさんのメンタルを蝕んでいくのです。
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3. 妻が倒れる前にやるべき3つの防衛策
Mさんが倒れて「家没収」になるのを防ぐため、今すぐやるべき対策は3つです。
① 「就業不能保険」で私の給料を守る
住宅ローンの団信は、死亡やガンには備えられますが、「うつ病」や「切迫早産による長期入院」などは対象外になることが多いです。
Mさんのような大黒柱妻には、働けなくなった時に毎月給料のように保険金が出る「就業不能保険」が必須です。
夫の死亡保障を厚くするより、妻の「働けないリスク」に備える方が、この家庭の生存確率は上がります。
② 夫を「CFO(最高財務責任者)」に任命する
ここが重要です。夫の家事スキルが絶望的なら、無理に皿洗いをさせてイライラするのはやめましょう。
その代わり、「家計管理・役所手続き・保育園の書類書き」などの事務作業を夫に丸投げしてください。
「稼ぐのは私、管理するのはあなた」。
これなら、家事が苦手な夫でも貢献でき、Mさんの脳内メモリ(タスク管理)の負担が劇的に減ります。
③ 現金で「半年分の防波堤」を作る
投資(NISA)よりも優先すべきは現金です。
もしMさんがメンタルダウンしても半年は休めるよう、「生活費×6ヶ月分」の現金を夫には触れない口座に確保してください。
これがMさんの「心の精神安定剤」になります。

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4. まとめ:夫に「家事」以外を任せよう
「なんで私ばっかり稼いで、家事もしてるんだろう」
そう思ったら、危険信号です。
夫を変えるのは難しいですが、役割を変えることはできます。
家事が下手なら、お金の管理をやってもらう。
そして、万が一のために自分の収入に保険をかける。
「私が倒れても、なんとかなる仕組み」を作ることが、結果的に2人目の子供を迎える余裕にもつながります。
今週末は、皿洗いではなく「保険と家計」の話を、旦那としてみませんか?
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