NISAを始めたばかりの方から、ある程度投資経験のある方まで、 多くの人が悩むのが「どの投資信託を選べばいいのか」という問題です。
銀行員として実務に携わる中で感じるのは、 失敗している人ほど「選んではいけない投資信託」を選んでしまっている という事実です。
この記事では、現役銀行員の立場から、 NISAでやってはいけない投資信託の典型例と、 なぜそれを避けるべきなのかを、初心者にも分かるように解説します。
そもそもNISAに向いている投資信託とは?
「やってはいけない話」の前に、 まずNISAの基本的な考え方を整理しておきましょう。
NISAは、短期売買で利益を狙う制度ではありません。 本来の目的は、長期・積立・分散による資産形成です。
この前提を外れた投資信託を選んでしまうと、 NISAのメリットを活かせないどころか、 かえって不利な運用になってしまいます。
NISAでやってはいけない投資信託① 分配金が多すぎるファンド
初心者が最も引っかかりやすいのが、 毎月分配型など分配金が多い投資信託です。
一見すると「毎月お金がもらえてお得」に見えますが、 実際には元本を取り崩して分配しているケースも少なくありません。
NISAでは分配金も非課税になりますが、 資産が増えにくい構造である以上、 非課税メリットを最大限に活かせないのです。
NISAでやってはいけない投資信託② 手数料が高いアクティブファンド
次に注意したいのが、 信託報酬が高いアクティブファンドです。
「プロが運用しているから安心」と思われがちですが、 長期で見ると、手数料負けしているファンドは非常に多いのが現実です。
特にNISAのような長期運用では、 年1〜2%の信託報酬の差が、 将来の資産額に大きな影響を与えます。
NISAでやってはいけない投資信託③ テーマ型・流行りものファンド
AI、EV、半導体など、 一時的な流行をテーマにした投資信託も注意が必要です。
これらのファンドは、 人気が出た後に設定されることが多く、 購入時点で割高になっているケースがあります。
短期的に盛り上がることはあっても、 NISAの長期投資とは相性が良いとは言えません。
NISAでやってはいけない投資信託④ 頻繁なスイッチング前提のファンド
頻繁に入れ替えを前提とした運用は、 NISA制度との相性が非常に悪いです。
スイッチングは多くの場合「売却扱い」となり、 NISA枠を消費してしまいます。
結果として、 「非課税で運用しているつもりが、実は枠を無駄にしていた」 という事態になりがちです。
銀行員が考える「失敗しにくい」投資信託の選び方
では、何を基準に選べば良いのでしょうか。
- 信託報酬が低い
- 長期の運用実績がある
- 分配金を出さず再投資する
- シンプルで分かりやすい
これらを満たす投資信託は、 派手さはありませんが、 NISAと非常に相性が良いと言えます。
まとめ|NISAは「選ばない勇気」が結果を左右する
- 分配金が多すぎるファンドは避ける
- 手数料の高い商品は長期で不利
- 流行りもの・頻繁な売買はNISAに不向き
NISAで成功している人ほど、 「何を買うか」より「何を買わないか」を重視しています。
焦らず、制度の本質に合った投資信託を選ぶことが、 長期的な資産形成への近道です。