チャルトンの徒然なるままに

はじめまして、Chalton Lisaです。 私は銀行員として働きながら、家族6人と一緒に生活しています。日常のことから、仕事での経験、家族旅行や生活の工夫まで、幅広くブログで発信しています。 このブログでは、私の実体験や知識をもとに、読者の方に役立つ情報や楽しめる体験を提供することを目的としています。 例えば、銀行員としての経験を活かしたお金の管理方法や住宅ローンの解説、大家族ならではの旅行や生活の工夫などです。

【銀行員が読み解く】2026年度税制改正大綱を公表|「178万円の壁」・NISA・暗号資産はどう変わる?

毎年12月に公表される税制改正大綱
今年は自民・維新の連立枠組みの下、「103万円の壁」の大幅な引き上げや投資減税など、私たちの生活に直結する劇的な変化が盛り込まれました。

この記事では、現役銀行員の立場から、

  • 注目の「178万円の壁」で手取りはどう変わるのか
  • NISAの拡充や暗号資産の分離課税について
  • 年収600万円世帯のシミュレーション
  • 住宅ローン控除で注意すべき「所得制限」

生活者目線で分かりやすく解説します。

 

そもそも「令和8年度(2026年度)税制改正大綱」とは?

税制改正大綱とは、翌年度以降の税金のルールをまとめた設計図です。今回は高市政権の下、「強い経済」と「物価高への対応」を主眼に策定されました。

銀行の現場では、この内容をもとに、
「お客様の住宅ローンが組める金額」や「資産運用の提案」の前提条件をアップデートしていきます。

今回の最大の目玉:「103万円の壁」が「178万円」へ

今回の改正で最も大きなトピックは、所得税がかかり始めるライン(基礎控除等)の大幅な引き上げです。

これまで「103万円の壁」を意識してパートやアルバイトの時間を調整していた方も多いはずですが、このラインが「178万円」まで一気に引き上げられる方針が示されました。

期待される効果

  • 手取り額の増加: 働くすべての人の所得税・住民税が軽減されます。
  • 働き控えの解消: 年収を気にせず、より柔軟に働けるようになります。
  • 企業の労働力確保: 人手不足に悩む現場への好影響が期待されます。

投資も変わる!NISA拡充と暗号資産の分離課税

「貯蓄から投資へ」の流れを加速させる施策も盛り込まれました。

  • NISAの拡充: 0歳から始められる枠組みや、国内株指数を対象とした新枠の創設が検討されています。
  • 暗号資産の税制改正: これまで「雑所得(最大55%)」だった暗号資産の利益が、株と同様の「20%の申告分離課税」に変更される方針です。3年間の繰越控除も導入されます。

【シミュレーション】年収600万円の人の手取りはどう変わる?

「178万円の壁」への対応(基礎控除等の拡大)により、どれくらい影響があるのか。 会社員・配偶者あり・子どもなしを想定して試算します。

改正前(従来制度)

  • 年収:600万円
  • 手取り:約470万円

改正後(新制度反映)

  • 減税効果:年間で約10万円〜15万円程度の負担軽減
  • 手取り:約480万円〜485万円

※詳細な税率や自治体による住民税計算により変動します。

銀行員としてアドバイスするなら、この「増えた手取り分(月約1万円)」をそのまま使わず、新しくなったNISAなどの積立に回すことが、将来の大きな資産差につながります。

住宅ローンに関する注意点:控除の「所得要件」

住宅ローン控除についても、省エネ住宅への優遇は継続されますが、一方で所得制限の厳格化が議論されています。

「年収が高いから大丈夫」と思っていても、改正によって控除対象から外れてしまうリスクがあります。銀行の現場では、「控除がある前提」ギリギリの資金計画を立てないことを強く推奨しています。

銀行員が考える今回の税制改正との付き合い方

  • 「178万円」を前提に働き方を見直す: 世帯年収を上げるチャンスです。
  • 資産運用の見直し: 暗号資産を保有している方は、出口戦略が立てやすくなります。
  • ひとり親控除の拡充: 該当する方は控除額が所得税38万円へ引き上がります。

 

まとめ|税制改正を知れば家計はもっと強くなる

今回の改正案は、過去数年でも稀に見る「減税・投資促進」に踏み込んだ内容です。

「難しそう」で終わらせず、「自分の手取りが月1万円増えたら何をすべきか」を考えるきっかけにしてください。その1万円をどう守り、どう増やすかが銀行員の腕の見せ所でもあります。


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