チャルトンの徒然なるままに

はじめまして、Chalton Lisaです。 私は銀行員として働きながら、家族6人と一緒に生活しています。日常のことから、仕事での経験、家族旅行や生活の工夫まで、幅広くブログで発信しています。 このブログでは、私の実体験や知識をもとに、読者の方に役立つ情報や楽しめる体験を提供することを目的としています。 例えば、銀行員としての経験を活かしたお金の管理方法や住宅ローンの解説、大家族ならではの旅行や生活の工夫などです。

【銀行員が見た】「私立中×変動金利」のダブルパンチ。年収750万円の真面目なパパが、住宅ローン破綻の危機に陥った理由


「物価は上がるのに給料は横ばい。でも子供の塾代とローンの通知だけは容赦なく来る…」

そんな息苦しさを、日々感じていませんか?
はじめまして。私自身も6人家族を支える現役の銀行員パパとして、その教育費の重み、痛いほど分かります。

毎日真面目に働いて、家族のために頑張っている。それなのに、なぜかお金が貯まらないどころか、将来への不安ばかりが募っていく…。

実は今、私が働く銀行の窓口で増えている相談があります。それは、ギャンブルや贅沢な浪費によるものではなく、「教育熱心すぎて住宅ローンが払えなくなる」という、真面目なご家庭からの悲鳴なのです。

チャルトンリサ
チャルトンリサ
現役銀行員 | BANKER × FAMILY

「住宅ローン、変動金利のままで本当に大丈夫なのか不安…」 そんな悩みを持つ方のために、 現役銀行員として住宅ローン相談を担当してきた私が、 金利上昇時代に後悔しないための 正しい判断基準をまとめました。

今日は、私が出会ったとある40代男性(Sさん)の実話をもとに、誰にでも起こりうる「家計の急変」と、そこから家族を守るための防衛策についてお話しします。

【事例紹介】 幸せな「文教地区ライフ」の裏側

まずは、今回の主人公Sさんのプロフィールをご紹介します。

【Sさんのスペック】

  • 年齢・職業: 42歳、大手メーカー勤務
  • 世帯年収: 750万円(Sさん650万+妻パート100万)
  • 家族構成: 妻、長男(私立中1)、次男(小4・中学受験予定)
  • 住まい: 5年前に人気の文教地区に5,000万円で新築戸建てを購入
  • 住宅ローン: 変動金利(当初0.475%)、35年返済
  • 現在の貯蓄: 150万円(以前は500万円あったが、頭金と長男の受験費用で激減)

傍から見れば、誰もが羨むような「勝ち組」の幸せな家庭です。しかし、Sさんの家計の内情は火の車でした。

Sさんを追い詰めたのは、以下の3つの「誤算」でした。

  1. 「毎月の赤字はボーナスがあるから大丈夫」という慢心
  2. 「日本で金利なんてそんなに急には上がらない」という楽観
  3. 「いざとなれば妻がパートを増やせばなんとかなる」という期待

これらが全て、昨今の経済状況の変化によって、最悪の形で裏目に出てしまったのです。

なぜSさんは「詰んだ」のか?(銀行員の分析)

一見エリートに見えるSさんが、なぜ住宅ローン破綻の危機に瀕してしまったのか。銀行員の視点で分析すると、3つの根本的な原因が浮かび上がります。

原因①:変動金利の「時限爆弾」が作動した

Sさんが住宅ローンを組んだ5年前は、超低金利時代。「変動金利一択」という空気が支配的でした。しかし、日銀の政策変更により、潮目は完全に変わりました。

Sさんの適用金利は、基準となる「短期プライムレート(短プラ)」の上昇に連動し、0.4%台から0.8%台へ上昇しました。

「なんだ、月々の返済が数千円増える程度でしょ?」

そう侮ってはいけません。変動金利の恐ろしさは、「金利が上がっても、最初の5年間は毎月の返済額が変わらない(5年ルール)」という仕組みに隠されています。

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返済額が変わらないのに金利が上がるとどうなるか?
毎月の返済額の内訳で「利息」の割合が増え、その分「元金が全く減らなくなる」のです。そして5年経過後、再計算された返済額がいきなりドカンと跳ね上がる(※最大1.25倍まで)。これが変動金利の時限爆弾です。

原因②:「聖域」化した教育費

Sさん夫婦にとって、長男の中学受験成功は大きな喜びでした。課金して、良い環境を与えれば結果が出る。その成功体験が、家計の首を絞める呪縛となっていました。

「お兄ちゃんと同じように、次男にも挑戦させてあげたい」

その親心は痛いほど分かります。しかし、それは家計の「損益分岐点」を完全に無視した感情的な判断でした。収入が増えていないのに、固定費だけが膨れ上がる。教育費が、絶対に削れない「聖域」と化していたのです。

原因③:ボーナス依存の家計体質

Sさんの家計は、実は毎月数万円の赤字でした。それを年2回のボーナスで補填する、いわゆる「自転車操業」状態。
金利上昇による利息負担増と、これからピークを迎える教育費。この二つが重なったとき、もはやボーナスだけでは赤字を埋めきれなくなる日が来るのは明白でした。

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【シミュレーション】 3年後に訪れる「Xデー」

では、Sさんの家計はこのままいくとどうなるのでしょうか? 銀行員として、冷徹なシミュレーションを行いました。

【運命のXデー:3年後】

  • 状況: 長男(高1・私立)、次男(中1・私立入学)→ 学費ダブルパンチの開始
  • 前提: 金利がさらに上昇し、適用金利が1.3%程度になったと仮定。

▼金利上昇リスクについて詳しく

 

 

 

【試算結果】
なんと、年間収支はマイナス150万円以上に転落します。
虎の子の貯金150万円は、長男が高校に上がる頃には完全に底をついてしまいます。

【最悪のシナリオ】
貯金が尽きれば、次に手を出すのは高金利の「教育ローン」やキャッシングです。借金返済のために借金を重ねる多重債務状態に陥り、最終的には住宅ローンが払えなくなります。

待っているのは、銀行による競売、あるいは少しでも高く売るための「任意売却」。

「子供により良い教育環境を」と願って選んだはずの選択が、結果として子供から「安心できる我が家」を奪うことになるのです。

【解決策】 家と家族を守るために、今やるべき3つのこと

Sさんのような事態を避けるために、今、私たちにできることは何でしょうか。家と家族を守るための具体的な防衛策を3つ提案します。

対策①:「見栄」という名のコストを削る

厳しいことを言いますが、「文教地区」という環境が、ご近所やママ友への不要な対抗心を生んでいませんか?

「あの子が通っているからウチもあの塾へ」「オプション講座も全部取らなきゃ」
その支出は、本当に子供の将来のためですか? それとも親の見栄のためですか?

「課金=愛情」という方程式を一度リセットしましょう。身の丈に合わない教育費は、将来の子供への負荷にしかなりません。

対策②:銀行を味方につける(プロの技)

住宅ローンの返済が「キツイ」と感じたら、延滞する前にすぐに銀行に相談してください。これ、鉄則です。

そして、ここからが銀行員ならではのアドバイス。
相談に行く前に、他行への「借り換えシミュレーション」をやってみてください。ネット銀行などで簡単に見積もりが取れます。

「今の銀行より金利が低くなる」という試算結果を武器に、現在借りている銀行の窓口で金利交渉をするのです。銀行は顧客を他行に取られたくないので、金利引き下げに応じてくれる可能性があります(※必ず成功するわけではありませんが、やる価値はあります)。

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※毎月の返済額が数万円安くなる可能性があります

対策③:世帯年収の「壁」を壊す

節約には限界があります。根本的な解決には収入を上げるしかありません。

奥様がもし「年収130万円の壁(扶養内)」にこだわってパート時間を調整しているなら、今すぐそのこだわりを捨ててください。

社会保険料を払ってでも、世帯年収を150万、200万と上げていく覚悟を持つこと。これこそが、インフレと金利上昇時代における最強のリスクヘッジになります。

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まとめ:未来はまだ変えられる

Sさんの事例は、決して特別なエリートの話ではありません。真面目に子供の将来を考え、マイホームを購入した、ごく普通の家庭で起こっている現実です。

過去のローン契約や教育方針の選択を悔やんでも時間は戻せません。
しかし、危機に気付いた「今」が、一番早いスタートラインです。

家族の笑顔と大切な我が家を守るために、まずは今週末、パパが通帳とローン返済予定表をテーブルに広げて、現実と向き合ってみませんか?

もし、「自分たちの家計が大丈夫か不安だ」「具体的な数字で見ないと分からない」という方は、私が作成した無料の『家計防衛診断シート』も活用してみてください。

見て見ぬふりをやめること。それが、家族を守るための第一歩です。