チャルトンの徒然なるままに

はじめまして、Chalton Lisaです。 私は銀行員として働きながら、家族6人と一緒に生活しています。日常のことから、仕事での経験、家族旅行や生活の工夫まで、幅広くブログで発信しています。 このブログでは、私の実体験や知識をもとに、読者の方に役立つ情報や楽しめる体験を提供することを目的としています。 例えば、銀行員としての経験を活かしたお金の管理方法や住宅ローンの解説、大家族ならではの旅行や生活の工夫などです。

【銀行員が解説】住宅ローンは1回の延滞で優遇金利が消える?現役銀行員が語る本当のリスク

チャルトンリサ
チャルトンリサ
現役銀行員|住宅ローン相談・延滞対応の実務経験者

「1日くらい返済が遅れても大丈夫でしょ?」
そう思っていた方が、ある日突然“金利が上がった通知”を受け取る──
これは珍しい話ではありません。
住宅ローンの延滞対応を現場で見てきた銀行員として、優遇金利が外れる本当の仕組みを解説します。

 

「住宅ローンの返済日、うっかり忘れていた」
「残高が足りず、引き落としができなかった」

こうした“たった1回の遅れ”が、
数百万円単位の損失につながる可能性があることをご存じでしょうか。

住宅ローンの怖さは、払えなくなることではありません。
知らないうちに条件が悪化することです。

住宅ローンの「優遇金利」とは?

変動金利型の住宅ローンは、次の式で決まります。

基準金利 - 優遇幅(▲1.0%〜▲2.0%)

多くの人が注目するのは「今の金利」ですが、
本当に重要なのはこの“優遇幅”です。

そしてこの優遇は、永久に保証されたものではありません

延滞すると、実際に何が起きるのか

住宅ローンの契約書には、ほぼ必ず次のような条文があります。

返済に延滞が生じた場合、当行は金利優遇の全部または一部を取り消すことができる。

つまり、優遇金利は銀行が「問題ない」と判断している間だけ維持される特典なのです。

何日遅れたらアウト?【実務上の目安】

延滞日数 銀行の扱い
1〜3日 軽微延滞(内部記録のみ)
4日〜30日 正式延滞(優遇見直し対象)
31日以上 事故扱い(信用情報に登録)

特に注意が必要なのは4日以上の延滞です。
この時点で、優遇金利が外されてもおかしくありません

優遇が外れると、返済額はいくら増える?

【シミュレーション例】

  • 借入額:3,000万円
  • 残期間:30年
  • 優遇幅:▲1.6%
状態 金利 毎月返済額
優遇あり 0.5% 約89,000円
優遇なし 2.1% 約113,000円

差額は毎月約24,000円
年間で約29万円、完済までなら数百万円の差になります。

延滞は「住宅ローンだけ」の問題ではない

  • 住宅ローンの借り換えが通らない
  • 自動車ローン・カード審査に影響
  • 銀行内部で「要注意先」として管理

これは、家計の自由度そのものが下がるという意味です。

延滞を防ぐための現実的な対策

① 返済口座は給与振込口座にする

入金忘れを物理的に防げます。

② 返済額の2か月分は常に残す

残高不足による延滞の大半はこれで防げます。

③ ボーナス払いは使わない

延滞相談で一番多い原因です。

まとめ|住宅ローンで一番高くつくのは「たった1回の遅れ」

ここで、銀行員として強く伝えたいことがあります。
住宅ローンで延滞する人の多くは、
「返済が苦しい人」ではありません。

✔ 金利の仕組みを深く理解していない
✔ 返済額だけを見て安心している
✔ 「自分は大丈夫」と思っている

こうした特徴を持つ人ほど、
たった1回の延滞で一気に条件が悪化します。
  • 優遇金利はいつでも外れる可能性がある
  • 延滞=金利上昇+信用低下
  • 1回の油断が数百万円の差になる

「自分は大丈夫」と思っている人ほど、
住宅ローンで損をしやすいのが現実です。